弁護士豊﨑寿昌の気まぐれ業務日誌

日々の業務、雑感、個人的興味を雑多に書いてます。

オータムスクールに参加して その1

一日(というか日付が変わってしまったので二日)遅れですが。

 

日曜日に東京弁護士会日本公認会計士協会東京会の共催の、中学生向けの「オータムスクール」に、講師の一人として参加してきました。

 

会計教育・法教育イベント「オータムスクール2016~法律と会計を体験しよう!~」開催のご案内について | 日本公認会計士協会東京会

 

弁護士側の法教育のプログラムと、会計士側の会計教育のプログラムがありますが、弁護士側のプログラムは以下のとおり。

 

民事模擬裁判「ある男の一生」

長い苦労の末にようやくチャンスをつかめそうな無名の小説家と、その小説のモデルとされ、誰にも知られたくない秘密の過去が暴かれそうになったイケメン有名弁護士との引くに引けない法廷バトル!!
裁判官になり、弁護士が演じる裁判を見て、判決を考えてみませんか?

 

これは、私が黎明期からずっと所属している東京弁護士会の法教育センター運営委員会の行っている出前模擬裁判のシナリオの一つです。

私自身、こうした活動は弁護士登録後の最初の10年間ほどはライフワークに近い形で関与しており、9年ほど前には当該委員会の委員長も務めましたが、その後多忙もあり、ほとんど足が遠のいており、久しぶりの参加でした。

 

で、久々に復帰を図ってみたところ、現委員長の陰謀で、上記シナリオの「長い苦労の末にようやくチャンスがつかめそうな」売れない小説家の役をやる羽目になり、役作りのために週末は髭も剃らず、クローゼットの奥に眠っていたちゃんちゃんこを引っ張り出して尋問に臨みましたw

 

このシナリオは、メインの証人尋問(本人尋問)のシナリオは固定されていますが、固定の問答が終わった後、オプションで聞いている学生さんに「陪審員」役として、原被告双方に対して補充の尋問をしてもらうことになっています。要するにそこでアドリブの質問が出てくるわけです。

 

わざわざ日曜日をつぶしてこんな企画にいらっしゃるだけあって、学生さんの質問のレベルは結構高く、答えるのに四苦八苦するようなものもありました。

 

その後、アドバイザー役の弁護士がアドバイスしながら合議をしてもらって判決をしてもらうわけですが、12班の合議体中、5対6(1は同数)で惜しくも私は敗訴ということになりました。まあ、このシナリオは元々作家側に分が悪いというバランスですので、健闘したとは言えます。